女性の側に立って弁護することはいくらでもできる。だが、攻撃するほうがずっと面白い。

手もとにある金言集をめくり、女性に関するところを見て、きもをつぶした。虚栄心が強い、よく邪推する、嫉妬心の塊であるなど、巧みな形容でぞろぞろ並んでいる。このような怪物が地球上の生存しているとは知らなかった。

しかし、よく考えてみると、これらの悪徳はなにも女性だけの特質ではないようである。子供であれ、大人であれ、人間ならばだれしも持っているものであろう。
ただし、子供の場合は、その現れ方が単純なので、笑ってみすごされてしまう。また男性の場合には、その現れ方が大がかりなため、気がつかれないわけである。たまたま女の人は、それがわかりやすい程度なので、気の毒な状態にあるにちがいない。
マーク・トウェインのこんな言葉もまざっていた。「女性の側に立って弁護することはいくらでもできる。だが、攻撃するほうがずっと面白い」